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2017 年06 月09 日掲載:

アフターフォロ―事業「あしたば」の活動を紹介します

ささしまサポートセンターでは、名古屋市からの委託を受けて、生活保護を受給しながら暮らす方々の生活を応援する「アフターフォロー事業(地域生活支援巡回相談事業)」と「家計相談事業」(どちらも事業の愛称は「あしたば」)を実施しています。
名古屋市の場合、住居を失った人がアパート生活に移行する際には、アパート探しなど必要な手続きを進めるため、2~4週間程度「一時保護所」に入所することとなっています。以前は野宿生活を余儀なくされていた人が生活保護を申請したのち、一時保護所に入居することが多かったのですが、近年では契約終了とともに派遣会社の寮を出なければならない人や、いわゆる「ネットカフェ難民」のような状態の人、病気のために長期入院していた等、様々な理由で住まいを無くして一時保護所を利用する人が増えています。保護所を退所し、アパート生活に移行した後も、様々な生活上の問題を抱えているために、孤立しがちな方が少なくありません。「あしたば」の「アフターフォロー事業」では、アパートに訪問したり電話などで、仕事やお金、健康や近所づきあいなど様々な生活の相談を退所から概ね1年程度行っています。また、「家計相談事業」では、様々な理由から自分一人ではお金の管理が難しい方からの相談を受け、その方に合ったお金の管理のしかたを一緒に考えます。必要に応じて家賃や公共料金の支払いなどもお手伝いします。

「あしたば」スタッフの茶野忠幸さんはこの日、2件のお宅を訪問。生活や家計の支援というと、お金を使いすぎないようにと「管理」するような関わりになりかねないことも。しかし、茶野さんは一人ひとりのお話を雑談も交えながら和やかによく聞き、上手くいかないことがあっても急かさず、一緒に頑張ろうと励ましていました。時には相談者の方だけでなく、そのご家族とも話し合い、安定した生活が送れるよう様々なサポートをしているそうです。茶野さんは「気性が荒かったり、僕たちから見れば『問題だ』と思えるような行動も、きっとご本人は理由があってしていることのはず。丁寧な対話を通じて、本人と周りの人が分かり合えるようなお手伝いをしていきたい」と話してくれました。