５月４日、鶴舞公園の野球場でソフトボール大会が開催され、ささしまサポートセンターに関わる仲間もたくさん参加しました。このソフトボール大会は1995年頃から、野宿生活者や日雇い労働者、そして支援ボランティアなど色々な人が集まって開催されており、みんなで一緒に体を動かしながら親交を深める恒例のイベントとなっています。

決まった主催者がいるということはなく、野宿生活をしている仲間や炊出しに集まるメンバー、ささしまサポートセンターのボランティアやアパート生活をしている人たちなどが自然に声を掛け合って集まり、練習や準備をしています。グローブやバットなども共用で、持っていない人も道具を借りて参加しました。
参加者の一人で、メンバーの取りまとめなどを担当していたＩさんは「ひとりでアパート生活をしているとつい閉じこもりがちになるので、みんなで体を動かす機会があるのはいいですね。以前にはささしまサポートセンターのボランティアスタッフの方が、日本福祉大学の学生さんとソフトボールの練習試合をする機会を作ってくれて、嬉しかったです。」と話してくれました。

この日は大阪で野宿者支援をしているグループの方も18名、車で鶴舞までお越しいただき、大阪チームと名古屋チームの交流試合も行われました。
「ささしまサポートセンター」の活動のルーツは1970年代に名古屋駅で野宿を余儀なくされた人たちにおにぎりを配ったことでした。現在では名古屋市などからの受託で、大きな事業も担当するサポートセンターですが、この日のソフトボール大会では、昔から脈々と続く、野宿の人や日雇い労働者の人たちとみんなで少しずつ力を合わせて活動してきた歴史をあらためて感じることができました。