ささしまサポートセンターでは、毎週木曜日の夕方から夜にかけて若宮大通沿いの高架下（栄五丁目交差点付近・成田山萬福院の向かい）で行われている炊き出し会場で、生活相談と医療相談を行っています。
炊き出しは様々な支援団体が関わって、数十年前から名古屋市内の各地で行われています。この会場では福信館というキリスト教会関係の団体が、大学生ボランティアの皆さんと一緒に毎週食事を提供してくれています。この会場では毎回150～180食程度が配食されています。

炊き出しというと「野宿の人がご飯をもらいにくるところ」というイメージを持たれるかもしれませんが、会場の準備や並んでいる列の整備には、野宿生活をされている方なども加わって皆で炊き出しの場を作っています。ボランティアで散髪をしてくれる方が参加したり、集まった仲間でゲームを楽しむグループも。以前には学生ボランティアが健康づくりに役立つ体操を考え、みんなでやってみたこともありました。
そんな中で、ささしまサポートセンターではボランティアによる生活・医療相談を実施しています。センターの事務所でも相談を受け付けていますが、炊き出しのように気軽に訪れていただける場所で話をしてもらえることを大切にしています。

この日は「年金で暮らしでいるが急な出費があり、生活が苦しい」「仕事をなくして県外から愛知に来たが、住むところがなく困っている」等の相談がありました。センターのスタッフ・ボランティアどうしで対応方法を相談し、必要な方は翌日に待合せをし、区役所などにセンターのボランティアが一緒に相談に行くこともあります。

医療相談のコーナーではボランティアの医師・歯科医が健康に不安を抱える方の相談に乗ります。

野宿生活をされている方や、生活に困窮されている方の悩みは様々です。ささしまサポートセンターでは、専門の知識をもったスタッフやボランティア、そして他の団体とも協力しあって、ひとりひとりに合った生活の応援ができるよう、日々試行錯誤を重ねています。