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2024 年10 月15 日掲載:
「解決する人」ではないからできること―第1回ささしまカレッジを開催しました
9月29日に第1回ささしまカレッジ2024を開催しました。ささしまカレッジは、ささしまサポートセンターの活動や、活動で大切にしていることを知りボランティアとして私たちに何ができるのかを考える講座です。
第1回は理事で炊き出し会場での生活・医療相談ボランティアとしても活躍する松島周平さんが登壇。ささしまサポートセンターの活動を紹介しながら、「安定した住まいがない」とはそもそもどういうことなのか、人が安定した住まいを持てない背景には何があるのかを、統計資料のデータと相談活動の事例の両方を紹介しながら語ってくれました。


また、安定した住まいのない人が利用できる公的な制度があっても相談にたどり着くまでには様々なハードルがあることや、用意された施設が相部屋であったり、規則が厳しかったりすることが報告されました。松島さんは「支援現場においても「就労すべき」「自炊ができて当然」といった価値観を押しつけてしまっていないだろうか」という問題も提起されました。
加えて「自分はボランティアに参加して、ホームレス状態にある人は自ら選択して野宿生活をしているのではなく、そもそも選択肢がなかったことに気がついた。自分が人生の中で「選択できる」ことを当然だと思っていないだろうか」とも話されました。
松島さんは自分には福祉に関する専門的な知識はないけれど、だからこそできることがある、と伝えて講座を締めくくりました。
「自分には目の前の人の困難を解決することはできません。ただ一緒に悩んだり、雑談をしながらコーヒーを飲んだりすることしかできない。けれど、知識があって良いアドバイスができたとしても、その人が前に進めるとは限りません。
自分が「解決する人ではない」と相手に思ってもらえて初めてその人の懐に入れることもあるし、その人が望む人とのつながり方や、暮らし方が見えてくることがあります」
ささしまサポートセンターでは、一人の生活者として安定した住まいを持てない人や生活のしづらさに悩む人と接したり、貧困や住まいの問題を一緒に考え活動してくれるボランティアを常時募集しています。また、ささしまカレッジは11月、来年1月に引き続き開催予定です。
★一緒に活動していただけるボランティアを募集しています★
★活動を支える寄付を常に募集しています★
★Amazonほしいものリストはこちら(缶詰やレトルト食品、飲料、お米、カミソリ、タオルなどが不足しています。ぜひご協力をお願いします。)
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☆これからのささしまカレッジ
・11月10日(日)13:00〜15:30
「ささしまサポートセンターの子ども支援とボランティアが果たす役割」
講師:伊藤千津さん(ささしまサポートセンター 学習支援「Smyle」・子どもの居場所まいまい コーディネーター)
・1月18日(土)13:00〜15:30
「ボランティアとして、どのように家計の支援に関わるか」
講師:小木曽学さん(ささしまサポートセンター アフターフォロー事業「あしたば」 コーディネーター)
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詳しい講座の内容等は添付のチラシをご覧ください。
リアル会場とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催です。
☆リアル会場:各回定員8名
アイデアナビゲーションルーム 名古屋丸の内店 貸し会議室188
(名古屋市中区丸の内2丁目17-4 名古屋市営地下鉄「丸の内」駅徒歩2分 )
☆オンライン:ZoomのURLを参加申込された方にお伝えします