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2018 年10 月23 日掲載:

植田寮訪問活動をしています

植田寮外観
ささしまサポートセンターでは、毎月一回名古屋市天白区にある「植田寮」を訪問する活動をしています。
「植田寮」は「更生施設」という施設です。名古屋市では野宿など住まいがない状態で生活保護申請をし、すぐにアパート生活をすることが難しいと判断されるとまずは「植田寮」などの更生施設に数か月間入寮しなければならないようです。病気の治療が必要な人は通院したり、職員の方との面談などを通して、心身ともに順調に一人暮らしができる状態かどうかを確認したうえで、アパート生活に移ります。(高齢者の場合は状況によっては老人ホーム等に移る方も。)
植田寮は基本的に個室ではなく2~4人が一緒に寝泊りすることになっており、食事の準備や掃除も交代で担当する集団生活です。この数か月間の集団生活に抵抗を感じて生活保護申請をためらい、野宿を続ける人も少なくないと聞きました。
ささしまサポートセンターでは、毎週金曜に中村区役所の窓口付近で、生活に困って訪れる方のお話を聞いたり、自分の意志を役所の人に伝えるのが苦手な方のお手伝いをするボランティアもしています。主にこの活動の中で知り合い、その後植田寮に入られた方を中心に月に一度訪問してお話を聞いています。
この日は4名の方とお会いしました。お一人は「人見知りなのでたくさんの人と一緒の毎日は正直しんどい。今はきちんと通院して病気を治し、少しでも早く寮を出たい。一人暮らしを始めたら、次は働いて自立することを目指したい」と話されました。
この植田寮への訪問活動は30年ほど続いています。ベテランのボランティアの方からは「昔は寮で署名活動をしたこともあったんだよ」というお話を聞くこともあります。SSCの歴史についてお聞きしていると、昔は暮らしていくための権利をかちとっていく「運動」としての活動が大きかったのに対し、近年では生活に困難を抱える方の「支援」という面がクローズアップされているように私は感じます。どちらが良いということはありませんが、さまざまな思いを分かち合いながら次に進む道をともに考えていく態度はどんな活動においても大切であり、ささしまサポートセンターが脈々と受け継いできたものではないかと思います。