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2020 年06 月09 日掲載:

緊急レポート(1)

新型コロナウイルスの感染が拡大し、社会の中に大きな不安が広がっています。緊急事態宣言は解除されましたが、第2波・第3波の到来も警戒されており、何より、ホームレス状態にある人や生活困窮者へのコロナ禍の影響は、しばらく続くことが予想されます。ささしまサポートセンター(SSC)の活動現場から見えてくるコロナ禍の影響を緊急リポートします。

  1. コロナ禍の中、住まいを失う人、生活に困窮する人が増えています

 

 4月上旬頃から、SSCの事務所相談や炊き出し会場での生活相談の件数が増えています。

 

【相談例1】

派遣や期間工の仕事をしてきた。4月から仕事がなくなり、会社の寮も出ることになった。貯金を切り崩し、新しい職場を探したが見つからない。生活保護や特別給付金(10万円)を利用して生活を立て直したい。

 

→福祉事務所などへの同行支援などを行い、アパートなどでの生活ができるまでSSCの職員やボランティアが手伝います。

心身の健康に不安を抱えている人の場合は、医療や障害福祉サービスが利用できるよう、受診の同行や手続きのサポートも行います。

 

【相談例2】

世帯主となっている人からDVを受けている。生活が苦しいので特別給付金を受け取りたいがどうしたらよいか。

 

→職員やボランティアが自治体の窓口に同行しています。また、社会福祉協議会で行われている貸付けなど、利用できる制度の情報を提供し、一緒に苦しい状況を脱するための方策を考えています。

 

【相談例3】

特別給付金を受給しようと本籍地へ戸籍謄本を請求したところ、失踪後死亡したとみなされていたことが判明した。どうしたらよいだろうか。

 

→職員が自治体職員との連絡調整を手伝い、除籍となっている戸籍を回復するため弁護士に手続きを依頼しました。

生活に困り、精神的にも不安が大きい相談者さんの話をよく聞いて整理し、専門家とうまくつながるためのお手伝いもしています。

 

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SSCではこれらの相談に対し、その人らしい暮らしが再開できるようお手伝いしています。同時に、外部の医療機関や支援機関、行政にも現状を共有し、誰もが健康で、居場所と役割を持てる社会をつくるための提言や団体間のネットワーク形成の活動にも力を入れています。

これらの事業はSSCの自主事業として行っているため、職員の人件費や交通費、事務所の維持費や事務費は皆様からのご寄付のみによって支えられています。引き続き皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。

 

■ご寄付はこちらから 

毎月1,000円~活動を支えていただけるマンスリーサポーターの制度もあります。

https://www.sasashima.info/donation/