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2021 年06 月05 日掲載:

椙山女学園高等学校で講演をさせていただきました

5月に椙山女学園高等学校の「人権講演会」で、SSCの職員の橋本恵一が今年も講演をさせていただきました。「在学ギャップイヤープログラム」の一環としてSSCで活動している日本福祉大学3年生の松本大樹さんに、当日の様子をレポートしていただきました。

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2021年5月19日、椙山女学園高等学校1年生の皆さんを対象にして行われた「人権講演会」に参加しました。「人権講演会」とは様々な「人権」に関するテーマの中からクラス単位で1つのテーマを選び、そのテーマについての講演を聴くという会でした。その中で橋本さんは「生活困窮者とホームレス支援」という題で講演をされました。

講演の内容としては貧困問題の現状や、なぜホームレス状態になる方がいるのかといった社会背景についてのお話から始まりました。その後、生活困窮者やホームレス状態にある方の概要がつかめたところで具体的なささしまサポートセンターの活動についての紹介がありました。活動の紹介では具体的な事例や映像を交えることで、より身近に感じることができるようなお話がされていました。橋本さんのお話の中には「ホームレス状態にある方がどれだけ存在しているのかについて、より正確な数字を把握したうえで施策を行うべき」といった今後に向けた提言なども散りばめられており、聴者の私としては「多様化するホームレスの在り方を考えると様々な方の協力が必要になるな」と考えさせられる一幕もありました。

学生の皆さんは昼食後の眠いであろう時間帯にも関わらず、メモを取りつつ真剣な眼差しで橋本さんのことを見つめていらっしゃいました。終盤では質疑応答の時間が設けられ、2名の学生さんに質問をいただき、お話をしっかり聴いてくださっていたことが伝わってきました。

橋本さんの講演はこのテーマに初めて触れる方にも伝わりやすいお話だったのではないかと思います。「非正規雇用」という堅苦しい言葉を最近よく耳にする「Uber Eats」を例に出して説明するなど、噛み砕いた説明がされていて内容がスッと耳に入ってくる感覚を覚えました。今回聴いてくださった学生の皆さんにとって生活困窮者やホームレス状態にある方の支援についてのイメージが少しでも具体的になり、何か心に残るものがあったのであれば嬉しく思います。