今年は各地で大雨続きのお盆となりました。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
8月12日、若宮大通高架下の炊き出し会場で追悼集会が開催されました。名古屋の野宿者支援団体が集まり、野宿生活をされていた方や、各団体と関わりを持っておられた方で、この一年に亡くなられた方をしのぶ会です。

活動を通じてたくさんの方にお会いします。力になれてよかったとうれしく感じることもあれば、それと同じかもっと多く「何もできなかった」「もっとああすればよかった」と悩んだり後悔したりもします。もう会えなくなった方を思う時、特にそう感じます。

私たちは「支援団体」と呼ばれたり、自らそう名乗ったりすることもありますが、むしろ炊き出し会場や巡回相談などで出会う方や、寄付をいただける皆さんに「支援していただく団体」なのではないかと思います。
自分には力がない、助けてもらわないと何もできない、と分かることはしんどいですが、そう自覚してからの方が「人の役に立てる」と思って活動に参加し始めた時よりも、ぐっと周りの人との距離が縮まり、関係が開かれていくようにも思います。

知らず知らずのうちに持っていた自らの傲慢さを反省し、自分と人や社会との関係を変えていけることが、この活動の価値なのかなとも考えます。これから出会う方々に対しても、相変わらず何もできないかもしれないけれど、悩んだり迷ったり、間違ったことをして怒られたりしながら、一緒に活動を続けていけたらいいなと思います。（事務局・石黒）

（写真は追悼集会でスピーチをさせていただいた当団体の理事長・森亮太）