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お知らせ・イベント

2023 年05 月13 日掲載:

4/29 全体会を開催しました

 たくさんの活動・事業を展開しているささしまサポートセンター(SSC)では、毎年一回、ボランティアや職員が集まり各事業の報告と意見交換を行う「全体会」を開催しています。
 今年の全体会は午前を事業の報告、午後を交流会とするなど従来と進行の方法を変え、普段顔を合わせることの少ないメンバー間の意見や思いを聞きあう機会を設けました。参加された飼沼宏規さん(くらさぽステイ/事務局職員)が感想をレポートしてくださいました。
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 各部門の報告を自由に聞けるようグループ分けをしたことで、グループ参加者の間での意見交換は盛んに行われており、課題点の解決に関してアドバイス的な意見が聞けるケースもあった。例えば、緊急一時宿泊事業の報告では、直近の利用者に起こっている共通する課題点があり、それは緊急一時宿泊事業の盲点ではと話すと、同席していた山田事務局長より、事業の当初より懸念されている課題点であったと事業当初の懸念部分の解説が付き、参加者の間で改善の必要性を共通認識として持てた。
 こうした例からも、現場の課題点や成果を他の事業担当者から俯瞰的な視点を得て再認識していくことが、事業内容の充実に寄与するといえる。今後も報告内容を各事業でシェアし、自事業に活用するネタ集めの場としてより多くのSSCメンバーに活用されるような場を提供したい。
 また午後の部のSSCの交流会には、炊き出し時の相談ボランティアに参加されている男性メンバーも2名参加され、少人数ながらも非常に内容の濃い語り場となった。
 それは「どうしてSSCに関わるようになったか」というテーマで話し合ったことが大きい。
 有償、無償に関わらず各自がSSCに携わり、何かしらの力を注いでいるが、その経緯や初心に関して共有する機会は殆んどない。常に協働しているスタッフがお互いのバックボーンを分かち合えることで、その人の行動の理由や言動の本意がなんとなく見えてくる。
「私は自分のために今のことをやっているんだなと改めて分かった。」と最後の締めくくりで述べた男性メンバーの感想が印象深かった。
 SSCで誰に何をどのように行動しているかを振り返ることは、SSCを利用する人々への「善処」を強化する糧となると思う。
 SSCは、生活困窮期にある人々と伴走していくが、物理的サービスだけがそれを可能にしているわけではない。「人はパンのみに生きるにあらず」という言葉があるが、もしそうならば、私たちは、パンのみを提供しても支援の本懐を遂げることはできないと今回の交流会から学んだ。
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