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2018 年08 月21 日掲載:

炊き出し会場での医療相談を行っています

ささしまサポートセンターでは、毎週木曜に若宮大通高架下の炊出し会場で生活相談・医療相談を行っています。毎週ボランティアの医師が交代で参加し、健康に不安のある人のお話を聞かせていただいています。時には医学部の学生さんが研修の一環として参加していただくこともあります。今回は毎月第一週目に医療相談を担当していただいている、西尾彰泰先生に活動のレポートを書いていただきました。
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木曜日の炊き出し会場で、第1週目に医療相談を担当している西尾です。毎月の担当を受け持つようになって6年目になりました。木曜日の炊き出し会場で、SSCは医療相談と生活相談を行っていますが、たいてい医療相談の方が多く、冬場には10人を超える相談を受けることも珍しくありません。
相談内容としては、風邪症状が最も多く、次に皮膚疾患、身体の痛みという順番でしょうか。高血圧や糖尿病といった慢性疾患で来られる方もおりますが、そうした場合は紹介状を書いて医療機関につなげるようにしています。しかし、保険証を持っておられない方の場合、役所で生活保護の医療扶助を受ける手続きをしてもらわなければなりません。その仕組みはやや複雑なので、金曜日の朝に中村区役所で待機してもらっているボランティアさんと時間を調整して、一緒に窓口に行くように促しています。こうしたSSCとの関わりから「そろそろ住居を定めようか」という話に展開していくようです。このように、医療相談は当事者の方が最初にSSCの活動に関わる窓口だと思います。
当事者の方にとって病院にかかるということは非常にハードルが高く、自己診断・自己治療をしながら、自分なりに健康を気遣っています。そうした考え方を受け入れることで、最初の関係が始まるのが医療相談の役割ではないかと考えています。自分としては、特に当事者の方に積極的に声をかけるでもなく、「ただそこで開いている店」というイメージでやっています。


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炊き出し会場や事務所での生活相談・医療相談は、生活に困りごとを抱えた人との出会いの場としてささしまサポートセンターの開設当初から大切にしている自主事業です。活動に必要な交通費、緊急的な生活支援に必要な物品(食料、生活用品)等にかかる費用はすべて皆様からのご寄付によって支えられています。これからも応援をよろしくお願いいたします。http://www.sasashima.info/donation/