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センターの活動

居住支援活動事業

アパート生活移行支援や居住場所提供を行っています。

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障害者グループホーム
博愛の宿 規俊荘

身体・知的・精神の各種手帳を持っている方や、自立支援医療の受給者、医師の診断書等で利用ができる障害福祉サービスのグループホーム(共同生活援助または介護サービス包括型指定共同生活援助)です。

2014年に当センターでも協力・参加した、精神保健調査(全日本民医連.2014年11月)では、対象者の34%に知的障害が、42%に統合失調症やアルコール依存症など精神疾患があり、何らかの障害を抱える当事者は62%(71人)にものぼることがわかりました。炊き出しや、事務所相談、巡回などで、障がいが疑われ、関わり始めて手帳の取得や福祉サービスの利用に至る方と出会う中でアパートを借り上げてのシェルター(現在は委託事業に移行)や、中間施設の運営などもはじめました。これらの施設の利用者も、多くは障害の認定を受けているか、あるいはその疑いのある人たちでした。

全国的に路上のホームレス数は減少していますが、一方で、障害をもつ人が路上に残り、支援が行き届かなくなっている現状があります。ホームレス支援で培ってきた経験やノウハウを生かし、グループホーム事業を通してもこうした課題に応えていきたいと考えています。

障害者グループホーム
博愛の宿 規俊荘
〒453-0069
愛知県名古屋市中村区橋下町3-18
TEL/FAX: 052-888-5658
E-mail:kishunso@sasashima.info

みちくさカフェ運営

ホームレス状態の方や生活保護受給者の中には、健康上の問題を抱えている人が少なくありませんが、自ら医療機関に出かけたり、健康診断を受けたりすることを躊躇する場合もあります。ささしまサポートセンターでは、月に1回、事務所での健康相談活動を実施しています。保健師や看護師などが相談者のバイタルチェックをするなど健康管理に努めています。

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ただし、誰しもそうであるように、よほど切迫した状況にならない限り、自発的に健康管理を続けることは困難です。
ささしまサポートセンターの健康相談活動は“みちくさカフェ”と称して
軽食を提供するなど来所しやすい環境をつくり、アットホームな
雰囲気の中で自然と
健康管理を意識できるように工夫しています。

みちくさカフェでは軽食もみんなで協力して作ります。

中間的な居住場所の確保

ホームレス問題の中心的な課題は、何といっても居住場所の確保です。まずは安心できる居住場所を確保した上で、生活・健康・就労などの各種サポートを行うという考え方は「ハウジング・ファースト・アプローチ」と呼ばれ、今日のホームレス支援の主流の考え方になっています。

ホームレス状態の方がアパートなどの居住場所を確保するには、区役所に相談に行って生活保護を申請するのが主流のルートですが、様々な事情から、すぐにアパート生活に移行するのが困難な人たちもいます。そこで、ささしまサポートセンターでは、一般住宅に移行するまでの中間的な居住場所として、“ステップハウスみちくさ”事業を実施しています。

啓蒙・啓発事業

市民向け講演会を開催しています。



  • 市民向けセミナー
  • 講演会
  • 学習会
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市民向け講演

貧困や格差の問題が大きな社会問題となり、関心も高まっています。一方で、生活保護受給者がバッシングされるなど、現状に即した情報が伝わっていないことも多く見受けられます。ささしまサポートセンターでは、普段の支援現場の声を広く伝え、市民の皆さんとともに広く貧困などの問題を考え、よりよい活動につなげていくための講演会や勉強会を開催しています。

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学習会 ささしまカレッジ

2019年度からは「ささしまカレッジ」という学習会を開催しています。「人がホームレス状態におちいってしまう背景には何があるのか」「生活に困った人と関わる活動をするうえで知っておくとよい知識とは」といったテーマについて、専門家からの講義とグループワークを組み合わせて楽しく学ぶ場となっています。

行政からの委託事業

生活困窮世帯の子どもたちへの
学習支援「Smyle」

生活困窮世帯の子どもたちへの学習支援「Smyle」
愛知県の大学生を中心に学習支援に取り組んでいます!

今日「子どもの貧困」に注目が集まっています。貧困な状態にある家庭に育つ子どもは、一般家庭の子どもたちが普通に利用している塾や家庭教師などの学習サービスを利用しにくく、その結果、高校進学を諦めざるを得ない場合もあります。十分な教育を受けられずに社会に出た子どもが、大人になってから自身も貧困な状態に陥る「貧困の世代的連鎖」も社会問題になっています。 ささしまサポートセンターでは、貧困の世代的連鎖を防ぐため、名古屋市からの委託を受けて、生活困窮世帯・ひとり親世帯の子どもたちへの学習支援活動に取り組んでいます。

この活動は「SMYLE: Support MY LEarning」と名付け、
中村区内の生活保護受給世帯の中学生を対象に、大学生サポーターなどが勉強を教えたり、落ち着ける居場所として交流活動を行ったりしています。

子どもたちの居場所「まいまい」

子どもたちの居場所「まいまい」

名古屋市の「ひとり親家庭の子どもの居場所づくりモデル事業」の一環として、子どもたちと一緒に楽しい体験の場と安心して過ごせる時間をつくる「みんなの居場所 まいまい」を実施しています。週に一回、絵画教室やお出かけ企画などをしているほか、地域の食堂の方や栄養士さんと一緒に食事を作ったりしています。また、クリスマスや七草がゆ、節分など季節の行事も大切にしています。子どもたちに多彩な文化や人との交流の場を提供しながら、生活面で不安のある子には、ご家族や区役所、学校とも連携したサポートを提供していきたいと考えています。

アフターフォロー事業「あしたば」

アフターフォロー事業「あしたば」
◆アフターフォロー事業
(地域生活支援巡回相談事業)

名古屋市の場合、住居を失った人がアパート生活に移行する際には、アパート探しなど必要な手続きを進めるため、2~4週間程度「一時保護所」に入所することとなっています。以前は野宿生活を余儀なくされていた人が生活保護を申請したのち、一時保護所に入居することが多かったのですが、近年では契約終了とともに派遣会社の寮を出なければならない人や、いわゆる「ネットカフェ難民」のような状態の人、病気のために長期入院していた等、様々な理由で住まいを無くして一時保護所を利用する人が増えています。 保護所を退所し、アパート生活に移行した後も、様々な生活上の問題を抱えているために、孤立しがちな方が少なくありません。そこで、ささしまサポートセンターで名古屋市からの委託を受けて行っているのが、一時保護所からアパート生活に移行した後の支援「アフターフォロー事業 あしたば」です。アパートに訪問したり電話などで、仕事やお金、健康や近所づきあいなど様々な生活の相談を退所から概ね1年程度行っています。

◆家計相談事業

同じく名古屋市からの委託を受け、生活保護を受給している家庭の家計相談事業も実施しています。様々な理由から、自分一人ではお金の管理が難しい方からの相談を受け、その方に合った計画を一緒に考えます。定期的に計画の見直しをしながら、必要に応じて家賃や公共料金の支払いなどもお手伝いします。

組織図

組織図
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