HOME > お知らせ

お知らせ・イベント

2019 年08 月02 日掲載:

炊き出し会場での生活・医療相談報告

ささしまサポートセンターの活動にはたくさんの方がボランティアとして関わっています。その中のお一人、松島周平さんに炊き出し会場での生活・医療相談についてのレポートを書いていただきました。



生活・医療相談の会場は若宮大通り高架下で炊き出し会場にもなっていることから、80~140名ほどの方が集まります。その中で相談にくる方々に困りごとを伺ったり、必要な生活雑貨をお渡ししたりしています。
とある日のことです。ベテランのボランティアさんが体調不良を訴える方の話をきいていました。直ぐに医師へバトンタッチするのかと思いきや、長い時間、話をきいていました。
本当の訴えは体の不調ではなく、生活保護を受給して安心して暮らせる場所を見つけたいということでした。訴えをそのまま受けとめるだけでなく、おひとりおひとりの背景に目をむけながら、本当に伝えたいことは何なのか?をききとることの大切さを目の当たりにしました。
生活・医療相談の会場では、支援する側と支援される側、この関係がないように感じます。路上生活を経験したことがある方や今も路上で生活されている方が会場づくりをおこなっています。それだけでなく、私のような経験が浅いボランティアに色んな場面でアドバイスをしてくれます。


炊き出しの食事を食べ、医療や生活の相談をし、近況を話し合う。不謹慎かもしれないのですが、穏やかな時間がながれる街のたまり場(サロン)のようになっていると感じます。もちろん、深刻な問題に直面している方も多くいるのが現状です。
ひきつづき、職場の仲間に家に眠る未使用のカミソリや石鹸(宿から持ち帰ってもらう)の提供を呼び掛けるなど、医療生活相談に関わらせていただくことと合わせて、自分にできることを続けていきたいと思います。
——–
ささしまサポートセンターでは常時、一緒に活動していただけるボランティアの方を募っています。office@sasashima.info までお気軽にお問合せください。