ささしまサポートセンターは今年度、誰もが居場所と役割のある社会を作るためのたのしい学びの場「ささしまカレッジ」を開講しています。

10月6日のささしまカレッジは「実は身近な精神障害」をテーマに、岐阜大学保健管理センター准教授で精神科医・産業医の西尾彰泰先生に担当していただきました。2014年に名古屋で行った、ホームレス状態にある人の精神保健に関する調査結果から、約4割の人に知的障害または精神障害があったことを説明していただきました。

大人になるまで知的障害があることが分からず、失業などをきっかけに生活がままならなくなり野宿生活を余儀なくされ、抜け出す方法も分からないという方や、職場の人間関係の悪化をきっかけに体調を崩し路上生活となる方が少なくないことなども話していただきました。

調査データと実践の現場のお話の両方から、「障害」が決して個人の特性によるものだけでなく、社会制度や産業構造の変化によってももたらされることがあると示唆されました。