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岐阜新聞社の山田俊介記者と坂井萌香記者を講師にお招きして2025年度市民フォーラムを開催しました
6月22日に今年度の市民フォーラムを開催しました。今回は連載記事『ホームレスは、どこへ行った―岐阜の現場から―』で貧困ジャーナリズム賞を受賞した、岐阜新聞社の山田俊介記者と坂井萌香記者を講師にお招きし「メディアが見たささしまサポートセンター」をテーマにお話ししていただきました。
当初は岐阜県内で住まいを失った方の取材をしていたお二人ですが、より多くの当事者や支援者のことを知りたい、岐阜よりも手厚い支援を求めて岐阜出身の人が名古屋に来ているかもしれない――そんな仮説を持って名古屋での取材を始められました。しかし、初めてささしまサポートセンターが生活・医療相談をしている炊き出し会場に来た時には、炊き出しの列に並ぶ人の多さや独特の雰囲気に圧倒されてしまったそうです。「その時は、全く違う世界に来てしまったと思った」と坂井さんは語ります。
「活動の現場にとって記者は“異物”。その異物感がなくなるまで通おう」と決めた山田さんと坂井さんですが、毎週通ってもなかなか記事にできるような話が聞けません。写真を撮ろうとカメラを取り出すと、ボランティアさんに「プライバシーに配慮しているのか」「顔が写らなければ良いということではない」と叱られてしまったこともありました。「自分たちの取材や報道によって、やっと築いた支援者と当事者の方との間の信頼関係を崩してしまうかもしれない。それは決してあってはならないことだと感じました」。
それでも通い続けるうちに当事者の方ともボランティアとも打ち解け、昼間に訪れた時には野宿をしている方が自分の寝場所を案内してくれるまでに。坂井さんは「深く話を聞いてみると、どの方も自分とほとんど変わらない。自分もいつ住まいを失くす側になってもおかしくないと感じるようになった。出会った人たちを“かわいそうな人”として書くことは絶対に違うと思いました」と話されました。
山田さん、坂井さんに取材されたささしまサポートセンターのメンバーは「半年以上も毎週のように通い続けてくれた記者さんは他にはいない。山田さん、坂井さんは私たちの仲間だと思っている」とコメント。記者のお二人も「今回の取材を通して、皆さんと一緒に記事を作っていくこと、社会にある問題を共に考えていくことがメディアの役割だと感じました。ささしまサポートセンターのみなさんも、活動の内容や活動から見えてきたことを広く伝えるために自分たちのような記者をうまく使ってほしい」と語られました。
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