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名古屋市によるアルミ缶持ち去り禁止条例の動きに申し入れをしました
名古屋市は昨年9月の市議会で、アルミ缶など資源ごみの持ち去りを禁止する条例を2025年度に制定する方針を示しました。資源ごみの回収場所に置かれたアルミ缶などを業者がトラックなどで大量に持ち去るのを防止することを理由としています。
アルミ缶の回収はホームレス状態にある人たちの貴重な収入源でもあります。2023年に実施されたホームレスの実態に関する全国調査によれば、名古屋市内のホームレスのうち、収入のある仕事をしている人の割合は77.1%、その仕事の内容はアルミ缶回収を含む「廃品回収」が圧倒的に多く91.9%を占めています。アルミ缶回収が禁止されると、4分の3のホームレスの生活の糧が奪われ、生存が脅かされることに繋がりかねません。
3月27日、ささしまサポートセンター(SSC)は名古屋市環境局に対し、ホームレスの人々などを条例による持ち去り禁止の対象に含めることのないよう求める申し入れを提出しました。申し入れに対しては、東海地域を中心に全国23のホームレス支援・生活困窮者支援団体に賛同をいただきました。
環境局の担当者は「アルミ缶を持っていく人がホームレスの人や低所得の人であることは承知しているが、健康福祉局がホームレスの人たちの支援をしているので福祉施策をご利用くださいと案内している」と繰り返しました。それに対してSSCは、集団生活の施設に入りたくないという声もあり健康福祉局に要望しているが改善されないこと、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が目標とする安定した雇用の場の確保や就労機会の確保も十分なされていないこと、名古屋市が策定する実施計画に対してもパブリックコメントを通じて意見・提案を述べているが改善されないことなどを主張しました。
そもそもホームレスの人たちが必死でアルミ缶を集めて回らなければならないのは、雇用保障や生活保障が十分なされていないためでもあります。行政がしなければならないことは、当事者のニーズにあった支援策を講じることであり、ホームレスの人たちを排除し僅かな収入を奪うことはすべきではありません。
今回の申し入れに関しては、一部のマスコミが取材して報道しています。名古屋市の方はもちろん、全国の皆さんも、ぜひ今後の動きに注目していただくようお願いします。
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