ささしまサポートセンターでは、ホームレス状態にある人がアパートなどで生活を始めるお手伝いをしています。加えて、アパート入居後も安定した生活が送れるよう、定期的に訪問するなどしています。

ホームレス状態に陥ってしまった人の中には、心身に障害があったり、生い立ちの中で十分な教育が受けられなかったり、人間関係を作るのが苦手だったりする方も少なくありません。一度は路上での生活を抜け出しアパートに入居しても、一人では生活が上手くいかなかったり、孤独感から再びホームレスになってしまう人もいました。

ささしまサポートセンターでは、アパート入居後も一人ひとりに寄り添いながら、その方がどうしたら安心してその方らしく暮らしてゆけるかを、一緒に考えていきます。

この日、ささしまサポートセンタースタッフの橋本は、２件のお宅を訪問。1人の方のお宅では、生活の様子をうかがうとともに、障害福祉サービスを受けるための「認定調査」と呼ばれる手続きに同伴しました。障害者の相談センターの方とご本人の間をつなぎ、連携してご本人の望む生活を支えていきます。

もう１件は、今月岡崎医療刑務所を出所したばかりというTさん宅を訪れました。名古屋市内に住むのは初めてというTさん。食事や服薬、ゴミ出しなど生活で不安なことやわからないことがないかを聞き、これからの予定などを確認しました。Tさんは「これからはここで落ち着いて暮らしていきたい。体調が整ったら仕事もしたい」と話していました。