昨年の秋から、名古屋大学の皆さんが「地域医療フィールドワーク入門」という科目の一環として、ささしまサポートセンターでフィールドワークをされました。その後、活動を通して発見されたことや考察されたことを報告書にまとめ、担当教員の梅村絢美先生と学生さんが事務所にもお持ちくださいました。

学生の皆さんは全員が路上で暮らす方や、炊き出しに来られる方と接することはほとんど初めてでした。

・相談票を手に「困ったことはありませんか」と話しかける体験から、自分が支援する側だと思っていたことへの違和感を持った
・「役に立たなければ」と思って現場に来たけれど「そんなに気負わなくて良かった」と感じた
・路上での生活を選ばざるを得なかった方と接して、自らがたくさんの選択肢を持てる環境にいることは当然ではないと気付いた

などなど、さまざまな人との出会いから様々なことを感じていただいたようです。中には医療や法律などこれから自分が学ぶ分野と結びつけて、ありたい専門職の姿を描いていただいた方もいらっしゃいました。

報告書を受け取ったボランティアの松島さんと佐々木さんは「自分たちも活動の中で感じていたことを、皆さんに言葉にしてもらえてうれしい」「最初は緊張されていた皆さんがボランティアや路上に出会った人と一生懸命話すうちに表情が変わっていくのがうれしかった」などと話されました。来年は学生さんとボランティアが一緒に活動のふりかえりの話し合いをする時間をもっと増やしていきたいですね、と語らいました。

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