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2021 年05 月20 日掲載:

【SSC研修生「大樹がゆく」第一回 中村福祉同行支援編】

5月から日本福祉大学3年生の松本大樹さんがSSCで一緒に活動してくれることになりました。社会福祉学部の「在学ギャップイヤー」というプログラムの一貫として、8月までSSCで活動しながら学ばれます。

松本さんは積極的に学ぼうとする姿勢から、早くもSSCメンバーにすっかり溶け込み、今日は障害者グループホーム規俊荘でギターを弾いて入居者さんと一緒に歌っていたそうです。というエピソードとは全く関係ないのですが、金曜の中村福祉事務所での同行支援の活動についてレポートしていただきました。(事務局:石黒)

 

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皆さんこんにちは!

日本福祉大学社会福祉学部3年生の松本大樹(まつもとだいき)です。

 

僕は今年度の5月から8月末までの間、大学の「在学ギャップイヤープログラム」の一貫としてささしまサポートセンターで活動させていただくことになりました。その間の体験で感じたことや考えたことなどをこの場を借りてお伝えしていきたいと思います。

今回は中村区役所にて行われている「同行支援」について感じたことをお伝えします。「同行支援」とは福祉事務所に来られた方に対して生活保護申請の支援などを行う活動です。

 

同行支援に長年携わっていらっしゃる藤井克彦さんにどのように活動をされているのかを見せていただきました。

藤井さんが相談を受けている様子を拝見して印象に残ったことが2つあります。

1つ目は「藤井さんが持つ知識の量と質」です。藤井さんは受けた相談に対して自分の知識を用いてどうしていくことが望ましいのかを考えていらっしゃいました。そしてそれを提案として伝える様子がありました。これを藤井さんは当たり前のようにされていましたがいざ、僕がやろうとすると藤井さんのようにはできません。藤井さんのように相談に対して効果的な支援を提案できるようになるまでには知識の「量」と「質」どちらも必要になると感じます。「量」はその通り「どれだけ知っているか」です。僕の経験として、高校まではだいたいの勉強がこの「知識の量」でカバーできると感じます。いわゆる暗記の領域ですね。「量」は覚えることのみで増やせます。しかし「質」に関しては「経験」が無ければ増やせません。知識を応用して自らのやり方で使いこなすことで「知識の質」は初めて生まれます。藤井さんの「知識の量」に僕は遠く及びません。ですがそれ以上に「知識の質」という面で藤井さんと僕の違いを強く感じました。

2つ目が「藤井さんという存在への信頼感」です。お話を聴いていると相談されている方から藤井さんに対しての「信頼」を感じました。皆さんにとって「相談したい」と思える人はどのような人でしょうか?多くの方が「信頼できる人」を考えるのではないかと思います。信頼による関係性は一朝一夕で生まれるものではありませんよね。例えるのであれば「信頼」とは「積み木」のようであると感じます。積み上げること、そしてその積み上げたものを維持することは難しいですが崩れるときは簡単に崩れてしまうものです。だからこそ藤井さんがこれまでの行動によって積み上げ、作られてきた関係を目の前にして僕は藤井さんの偉大さを感じました。

僕は社会福祉士を目指しています。勉強していく中で「知識の量と質」そして「信頼」が対人援助において基礎でありながらも大切になるものであると考えています。それらを実践の中で活かしていらっしゃる藤井さんにお会いできたことが僕にとっては大きな刺激になりました。「継続は力なり」この言葉を感じた1日でした!